
<巨人-阪神>◇16日◇東京ドーム
元巨人監督のソフトバンク王貞治球団会長(85)が、6月3日に死去した巨人長嶋茂雄終身名誉監督への思いをあらためて語った。
「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」の試合前のセレモニアルピッチに、代名詞の背番号「1」ではなく背番号「3」のユニホーム姿でサプライズ登場。左打席に立ち、元巨人でヤンキースGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏(51)のセレモニアルピッチに、巨人前監督の原辰徳氏(66)、巨人元監督の高橋由伸氏(50)、阿部慎之助監督(46)とともに花を添えた。
大役を終え、あらためて長嶋氏について聞かれると「僕が入ったとき長嶋さんは1年先輩だったんですけど、とにかく輝いてましたからね。1年目から新人王で、ホームラン王も打点王も取ったりしてね。本当、躍動感のある動きでね、日本中の人が長嶋さんに注目してましたからね。その中でその注目に応えるように、それ以上に活躍してましたからね。他に野球選手でありながら特別な存在っていうね、同じ選手っていうような感じは、私だけじゃなくてチームメートは特別な存在って感じで思ってましたね」と思いを明かした。ファンとともに、この日は長嶋氏を追悼する機会となった。「僕なんか運が良くてずっと同じような時代を過ごしてきたんだけど、長嶋さんの存在そのものが、日本の野球界だけじゃなくて当時の国民の気持ちを明るくしてくれるというか、みんなそれを知ってるわけだから。長嶋さんが亡くなられたことは残念だけど、やっぱりみんなで折りにつけ、こういう形で長嶋さんを思いながら、みんなで気持ちを盛り上げるということはこれからもやってほしいと思いますね」と願った。