【甲子園】開星・野々村監督 直言の裏にあるポリシー「思っている人は多い。誰かが守らないと」

開星対仙台育英　仙台育英に敗れ応援団にあいさつする開星・野々村監督（撮影・和賀正仁）

＜全国高校野球選手権：仙台育英6－2開星＞◇14日◇2回戦◇甲子園

開星（島根）は善戦およばず、初の甲子園2勝に届かなかった。

14年ぶりに甲子園に戻ってきた野々村直通監督（73）は過去に「舌禍」で監督を退任している。10年センバツで21世紀枠の向陽（和歌山）に敗れ「末代までの恥。腹を切りたい」と発言して辞任。その後に復帰、退任をへて20年3月に8年ぶりに電撃復帰した。

敗戦後の会見では以前と変わらず、直言を繰り返した。歯に衣（きぬ）着せない発言の根底にあるポリシーも語った。

「しゃべりたい人はいっぱいるんだけど、時代の流れでね。思っている人はいっぱいいると思う。家に強盗が入ったら、まずオヤジが身を呈して子どもを守るでしょ。それが平和とかの原点。強盗が家に入ってくる間は誰かが守らないといけない。一生懸命生きているんだから。危険視せず、日本人として、国民として、そういう考えもあるよなと報道してほしいと思っている。ミーティングもだいたいは技術じゃなくて、人としてどう生きるの？　ということをやります」と口調を強めた。