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【甲子園】健大高崎・石垣元気「土は必要ない」わずか28球で幕「日本を代表するピッチャーに」


健大高崎対京都国際 健大高崎4番手で登板し笑顔を見せてベンチへ引き揚げる石垣元(撮影・加藤哉)

<全国高校野球選手権:京都国際6-3健大高崎>◇13日◇2回戦◇甲子園

スピードキングの夏が終わった。

健大高崎の最速158キロ右腕・エース石垣元は「このピッチャー陣で打たれたなら、しょうがないです」。群馬大会5試合でわずか3失点を誇った自慢の投手陣が、6回までに6失点。逆転を信じて3点を追う7回からマウンドに上がったが、勝利にはつながらなかった。「悔しい気持ちも、もちろんあったんですけど、本当に2年半やり切ったっていう気持ちが大きくて。自分自身は本当に楽しめました」。2イニングを2安打無失点。甲子園最速に並ぶ155キロの直球で球場を沸かせたが、試合をひっくり返すには遅かった。

万全のコンディションだったが、悲願の夏制覇を見据えてのリリーフ起用だった。青柳博文監督(53)は「勝ち上がれば先発も考えていた。夏の日本一を見据えてある程度プランを決めてやってきた。今日は相手がしぶとい打線だから石垣1人では無理だと。後半に勝負が来ると思ったんですけど、自分自身の読みが甘かった。序盤の6点は大きかった」と自分を責めた。

わずか28球で幕を閉じた、高校最後の夏。大会の主役と目された剛腕は早々と聖地を後にすることになったが、甲子園の土は持ち帰らなかった。「プロの舞台でもやることがあると思うので、土は必要ない」ときっぱり。今秋ドラフトの上位指名候補は、国内プロ入りの希望を表明し「先発完投できるような日本を代表するピッチャーになりたい」と次のステージを見据えた。【平山連】

▽巨人大場スカウト部主任 「群馬大会から変化球の精度が上がり、真っすぐでも空振りをとれて全体的にいい。高校生ナンバーワンの評価で、順調に右肩上がりの成長をしている。(トミー・ジョン手術で)投げられなかった佐藤(龍月)君とライバル意識があったのがよかったのでは。2人とも将来が楽しみです」

▽ヤクルト橿渕スカウト育成グループデスク「もっと見たかったのが正直なところですが、直球も変化球もやはりトップクラスのものを持っていることは改めて確認はできました」

▽DeNA・八馬アマスカウティンググループ・グループリーダー「今年の高校生の中ではNO・1。速球に目が行きがちだけど、今日は変化球がよくなっていた。カットボールもフォークも一級品。プロに入っても、早めに1軍に出てくる投手ですよ」

◆石垣元気(いしがき・げんき)2007年(平19)8月16日生まれ、北海道登別市出身。小学1年時に柏木ジュニアーズで野球を始め、中学時代は洞爺湖シニアでプレー。健大高崎では1年春の県大会からベンチ入りし、2年春には5試合防御率1・96で2年生コンビの佐藤龍月とセンバツVに貢献。昨秋の関東大会で2年生最速の158キロをマーク。将来の夢は大リーガー。180センチ、78キロ。右投げ両打ち。

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