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FIFA公式が釜本邦茂さん追悼「日本が生んだ不世出のストライカー」誰とも比較できない存在感


釜本邦茂さん(2020年撮影)

国際サッカー連盟(FIFA)は13日までに、公式サイトFIFA.com(日本語版)で、日本サッカー史上最高ストライカーの釜本邦茂さんを追悼した。「日本が生んだ不世出のストライカー、釜本邦茂氏が死去」との見出しで、肺炎のため10日に81歳で亡くなったレジェンドの評伝を掲載した。

国際的に広く知られているのは、中田英寿、中村俊輔、香川真司、本田圭佑ら欧州の主要リーグやFIFAワールドカップ(W杯)で活躍した「比較的近年の選手たちかもしれない」と書き出した上で、釜本さんについて「そのどちらでもプレーしてはいないが、他の誰とも比較できない圧倒的な存在感と貢献を日本サッカーに残した選手だった」と称賛した。

国際Aマッチ通算76試合75得点の金字塔は「三浦知良(55点)や岡崎慎司(50点)を上回る圧倒的歴代最多の得点数であり、今後もこの記録を塗り替える選手が現れるのは容易なことではないだろう」とも紹介。「日本リーグでの得点王7回など他にも数多くの圧倒的な記録を残したが、国際舞台で最大の業績となったのは、やはり1968年のメキシコ五輪(オリンピック)だ」と続け、輝かしい成績と日本サッカー発展への寄与を結びつけた。

「この大会で釜本氏は7ゴールを挙げて大会得点王に輝き、強豪フランスや地元メキシコなどを下しての銅メダル獲得の原動力となった。現代に至るまで日本男子サッカーが五輪で獲得した唯一のメダルとなっている」

「五輪での世界3位および日本人得点王という栄誉は、以後の数十年にわたってあらゆる文脈でたびたび言及され、日本サッカー界のひとつの最高到達点として参照され続けてきた。「日本人も世界でトップを争えた」という実例が存在したことは後続の選手たちや日本サッカーに携わる者たちに直接的にも間接的にも自信を与え、日本におけるサッカーの発展を精神面で支えてきたといえる」

さらには「最終目標と言えるゴールを奪うことに特化した本格ストライカーという意味では、いまも釜本氏が圧倒的に歴代最高の存在として揺るがないという感覚は日本サッカー界全体に根強い」と指摘。日本サッカー協会(JFA)の元会長で相談役、川淵三郎氏の「現役引退後“釜本2世“とうたわれた選手は何人も出てきましたが、半世紀たった今も彼に近づいた選手はまだ現れていません。“不世出の選手”という言葉がぴったりな釜本さんでした」という談話も引用した。

このほか、宮本恒靖会長の言葉も借りながら、釜本さんの偉業を上回ることが「日本の挑戦」とし、故人の栄光を最大限に評価する形で悼んだ。全文は、FIFA.com(日本語版)に貴重な資料写真とともに掲出されている。

釜本さんの通夜は前日12日に大阪府内で営まれた。祭壇には笑顔の遺影とともに、そのメキシコ五輪の3位決定戦メキシコ戦でゴールを決めて銅メダル獲得に貢献した際の写真などが飾られていた。この日は葬儀・告別式が執り行われる。

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