北海道コンサドーレ札幌の石水創社長（43）が12日、札幌市内で取材に応じ、今季から指揮を執っていた岩政大樹前監督（43）の契約解除の経緯を説明した。
逆転負けを喫した9日長崎戦の結果をもって解任を決断し、同日に本人に通達。理由として、成績とサッカー観のズレを挙げた。「当初ミシャさん（ペトロビッチ元監督）からの『継承と前進』を掲げておきながら、『ミシャサッカーからの脱却』と。私としては看過できなかった」と指摘した。
3週間の中断前に行われた、今季ワースト5失点で敗れた7月12日ジュビロ磐田戦後も「監督を交代するタイミングではあった」と振り返る。中断明けの今月2日サガン鳥栖戦は1－0で勝利したものの、内容は攻撃的サッカーとはほど遠かった。そのため、毎試合後選手に実施しているコンディションサーベイ（満足度調査）の結果がこれまでで最も悪く、何人かの選手からの面談希望もあった。だが岩政氏は同戦後に前向きなコメントをしたことで「いや、それはちょっと違うんじゃないかなと私の方でも思った」と違和感があったという。
シーズン残り3分の1での方向転換。「私たちはJ1昇格を諦めていない。そこが絶対的な目標。必ず達成するというところをミッションとして、クラブ側から提示している」と、柴田新監督の手腕に期待した。【保坂果那】
