
日本サッカー史上最高のストライカー、釜本邦茂さんが10日午前4時4分、大阪市内の病院で肺炎のため亡くなった。81歳だった。突然の訃報に、多くのサッカー関係者から悼む声が挙がっている。
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▽横浜FCシニアアドバイザーの奥寺康彦氏(日本人で欧州プロ第1号)「19歳で日本代表入りした時、同部屋が釜本さんだった。当時の二宮監督に“後継者”として指名されたんです。ストライカーとしての技術から心構えまでアドバイスを受けた。一番印象に残るのは『ボールの受け方』。シュートするためにどう受け、動かし、どこに置くか。すべてはシュートから逆算する大切さを学んだ。それがムルデカ大会得点王やドイツ移籍につながった。“後継ストライカー”にはなれなかったけれど、感謝の思いは尽きません」