
<明治安田J1:東京0-1鹿島>◇10日◇第25節◇味スタ
鹿島アントラーズが敵地でFC東京に勝利し、2連勝で首位に浮上した。途中出場のFW田川亨介(26)が決勝点を決めた。
6月21日の第21節FC町田ゼルビア戦から3連敗。7月5日の第23節川崎フロンターレ戦に敗れて首位から陥落したが、7月20日の第24節首位柏レイソル戦に競り勝つと、大雨が降ったこの日も勝ちきった。
前半から相手に主導権を握られた。サイド攻撃に手を焼き、チャンスを作られたが、体を張った守備で防ぐ。0-0で前半を折り返した。
後半は荒木遼太郎と舩橋佑に代えて、松村優太と知念慶を投入。得点を奪いに行く。相手にボールを握られる展開が続いたが、ワンチャンスをものにする。後半36分、右サイドに開いたW鈴木優磨のクロスに田川がニアで合わせて均衡を破った。終盤は相手に攻め込まれたが、逃げ切り今季7度目のウノゼロ(1-0)勝利。町田に敗れたヴィッセル神戸に代わって首位に躍り出た。
鹿島が粘り強さが光る。今季は2度首位から転落したが、そのたびに返り咲いた。今年から指揮を執る鬼木達は「優勝するには勝ち続けないといけない。引き分けではダメ」と選手に言い続けた。勝っても負けても指揮官のブレない姿勢がチームに自信を与える。一貫性が「鹿島らしさ」、そして現在の順位につながっている。