
<ロッテ2-3オリックス>◇9日◇ZOZOマリン
オリックスは9番若月健矢捕手(29)の決勝打で連敗を5で止めた。
「チームとして1本出て、連敗も止めることができてほっとしています」
2-2の8回2死三塁から2球で追い込まれるも、ロッテ横山の高め直球を左前にはじき返した。3回は左前打、5回も右前打を放ち、猛打賞。これで打率3割に乗った。それでも「規定(打席に)乗ってるわけでもないですし。チームが勝つことが一番」ときっぱり。シーソーゲームを制した。
“アクシデント”も笑みを浮かべた。5回の第2打席に入る際、8番の紅林弘太郎内野手(23)と混ざったのか、名前を「若林」と間違えてコールされた。試合後、報道陣に囲まれると開口一番「若林です」と笑顔を見せ、「気づいていました。それで打たせてくれたかも」と感謝した。
7日楽天戦(楽天モバイルパーク)ではプロ初の5番に座るなど、打撃好調。今季は5番から9番まですべての打順に入っているが、この日は9番。「前のバッターが多いので、『今日何が多いかな』とか見られる。9番がいい」と謙虚だった。
チームはビジターの連敗も8で止まり、4位楽天と3・5ゲーム差に広がった。「本当に明日が大事。上だけ見て食らいついていけたら」と引き締めた。選手会長の一打が負の流れを止めた。