
<レイズ4-0ドジャース>◇2日(日本時間3日)◇ジョージ・M・スタインブレナーフィールド
【タンパ(米フロリダ州)2日(日本時間3日)=四竈衛】ナ・リーグ西地区首位を走るドジャースが、あっさりと今季6度目の完封負けを喫した。敵地でのレイズ戦に「2番DH」で出場した大谷翔平投手(31)は、4打数1安打3三振。チーム全体でも、勝利したものの15三振だった前日に続き2試合連続2桁の11三振で完敗した。
4点ビハインドで勝敗の9回。大谷から始まるド軍の攻撃は、レ軍のクローザー、フェアバンクスの前に、あっけなく3者連続空振り三振で終わった。連日の「マルチ三振」。過去4試合で10三振の大谷を筆頭に、下位打線まで大振りが目立つ攻撃陣に対し、試合後のロバーツ監督は厳しい表情で苦言を並べた。「我々は(レ軍先発)ラスムセンを捉えられなかった」。
今季の球宴にも選出された相手右腕の高速カットボールに手を焼いた。一方で、打線全体として創意工夫が見られなかったことも否定できない。「もっとコンパクトにスイングして、2ストライク後のアプローチはインプレーにしないといけない。フルカウントからボールゾーンを追いかけている」。しかも、反撃の好機に2併殺。三振と併殺を繰り返すようでは、勝てる要素はなかった。
チーム全体でメジャー2位の164本塁打と、破壊力は健在。だが、今後も三振数が増えていけば、大味で、もろい試合展開につながる。優勝争いが白熱する終盤戦で「三振禍」が広がれば、致命傷にもなりかねない。「チームとして力み過ぎている」。常に前向きなロバーツ監督が、珍しく危機感を募らせるほど、淡泊な2時間13分だった。