
<レッズ2-5ドジャース>◇28日(日本時間29日)◇グレートアメリカンボールパーク
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が、充実の白星に選手をたたえた。
先発の山本由伸投手(26)は、7回を1失点9奪三振の好投で9勝目。打線は不調のムーキー・ベッツ内野手(32)がマルチ安打を放ち、大谷翔平投手(31)も貴重な2点適時二塁打を放った。さらに、故障による不振が続いていたテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)も2本の適時打で復調をアピールした。一方で、トミー・エドマン内野手(30)が右足首の故障でスタメン外。キム・へソン内野手(26)も左肩痛を抱えての出場を余儀なくされ、またしても故障者に頭を悩ませるシーンもあった。
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【ロバーツ監督の主な一問一答】
-ヨシノブはどれくらい印象的だったか
「彼はファンタスティックだった。今夜は明らかにすべての球種が機能していた。ストライク先行ができているように見えました。序盤は状況に合わせて三振をいくつか取ったイニングもあったけど、試合がすすんでいくにつれて良くなっていった。良い兆候ですね。我々は彼が7イニング投げることを必要としていて、全体的にも素晴らしかった」
-ヨシは不安定な時もあったが、ここ1カ月は安定している。ここ最近の投球を見ていてどうか
「それは素晴らしいですよ。彼はフィジカル的に良い状態だ。カーブが効果的で、安定して投げ続けられている。最近の登板では初球にストライクが取れています。必要な時にはスプリットも使っていました。カーブでカウントを戻して、三振を必要な時に奪っていた。とにかく彼が復調するのを見ることは良いことです。少し良くなかった時期から、我々が知っている支配的な投手に戻って来ている。まだ余力があるようにも見えましたけど、今夜はベシアに継投する判断もよかった。彼はまた日曜日に登板予定ですからね。デーゲームで暑くなりますし、日曜日に投げられるように調整しました」
-ムーキーとショウヘイ、テオの上位打線は
「攻撃は彼らを基本にして、彼ら中心で回っている。ショウヘイが試合の序盤(1回無死二塁)でランナーを三塁に進めたのがよかった(二ゴロ)。ムーキーを三塁に進めて、テオが彼を生還させました。彼(テオスカー・ヘルナンデス)はスイングをコンパクトにしている。でもショウヘイの(5回1死一、三塁での)二塁打は大きかった。彼らが良い状態でいるのが基本です。だから彼らはスタメン出場している」
-先発陣はグラスノー、ショウヘイ、スネルが戻って来た
「今の状態には手応えを感じていますよ。ブルペンの整備は進めているところですが、先発陣が戻って来て安定してきました。タイラー(グラスノー)もここまでは良い内容ですし、彼は明日に先発予定ですから楽しみですね。ブレーク(トライネン)も今夜は惜しい投球でした。おそらく自分にフラストレーションはためているでしょう。彼は完璧を求めるタイプですから。でも内容は悪くなかったと思います。復帰登板ですから、彼に無理はさせたくなかった。アドレナリンや感情もたかぶっていましたからね。ですから、あそこで(2死満塁で)ジャック(ドライヤー)に任せて、しっかり打者を抑えてくれてよかったです」
-エドマンの状態は
「今は日々、様子を見るという感じです。今夜は守備には就けそうもなかった。1アウト満塁でキムの代打として打たせたかったですが、守備に就けないということで見送りました。短期的に見ても長期的に見ても、彼を守るためです。明日出場できるかは、トレーナーたちの判断を聞きます。ただ今夜みたいに代打でも出場せず、守備でも3イニング守れないことは良いことではない」
-フリーランドを昇格させるのはそのためか
「アレックス(フリーランド)は今ここに向かっている。合流はしますけど、ロースターに入れるかは今後の判断です」
-キム・へソンも左肩を痛めている。キムの状態もフリーランドに関係するか
「そうです。彼も頑張ってプレーはしてくれています。本人は言い訳にはしないでしょうけど…。バッティングの内容を見ても、彼本来の姿ではありません。どちらの選手(エドマンかキム)を(負傷者リストへ)動かすのか、慎重に見極めています」
-ILに入れるかの判断は難しい
「そこが微妙なラインです。選手たちはもちろん『プレーできる』と感じていますし、それは素晴らしい。でもそれがチームの足を引っ張っていないか、無理をさせすぎていないか、その判断は球団とトレーナーが決断しなければいけないことです」