
<レッズ2-5ドジャース>◇28日(日本時間29日)◇グレートアメリカンボールパーク
スーパースター同士の交流に、現地放送も感慨深い様子だった。
ドジャース大谷翔平投手(31)は5回1死一、三塁、レッズの剛腕チェース・バーンス投手(22)が投じた99・4マイル(約160キロ)の直球を中越えに2点適時二塁打。二塁ベース上の大谷のもとに、「大谷ファン」を公言し、大谷と会話をするために日本語を勉強しているエリー・デラクルス内野手(23)が歩み寄った。
2人は試合そっちのけで談笑。日本とドミニカ共和国出身のスター同士が互いに敬意を払い、笑顔で言葉を交わした。現地実況を担当した「スポーツネットLA」はこの姿に感動した様子。「デラクルスの好きな選手はショウヘイ・オオタニです。彼が去年のオールスターで一番楽しみにしていたことは、ショウヘイに会って話すことでした。そうして今、こうして子どものように話しています」と語った。
つづけて「本当に素晴らしいですよ。ドミニカ共和国出身のエリーがスペイン語を話し、英語を頑張って勉強して、いま日本出身の選手と野球という共通言語で会話をしてるんですから。そして、お互い努力をして英語を学び、今は英語を話す国を第2の故郷として生きています」と話した。
デラクルスはメジャー1年目の23年、当時エンゼルスの大谷が二塁に出塁すると、本物かどうか確かめるため指で「ツンツン」して話題を呼んだ。今季は打率2割8分3厘、18本塁打、67打点、29盗塁。昨季は25本塁打を放ち、67盗塁で盗塁王を獲得した。