
<高校野球神奈川大会:横浜11-3東海大相模>◇27日◇決勝◇横浜スタジアム
センバツ王者の横浜が東海大相模との頂上決戦を制し、3年ぶり21度目の優勝を果たした。春夏連覇がかかる夏の甲子園への出場を決めた。
目を潤ませながら校歌を熱唱した村田浩明監督(39)は試合後、選手たちを抱擁。応援席の部員たちもねぎらった。
場内インタビューでは「見えないプレッシャーと戦いながらプレッシャーを乗り越えた先に、本当に強い選手たちがこの横浜スタジアムで躍動してくれました。このプレッシャーを乗り越えた選手たちに本当に感謝です。そして誇りです。ありがとう!」と声を張った。
準々決勝以降、劣勢が続いた。それらをはね返しての優勝。「横浜高校を倒そうという声がたくさん耳に入りました。受けて立つ、その上をいく、本当につらい厳しい練習を乗り越えてきまして、このような成果を生んだというふうに思います。厳しい展開に勝つということは、子どもたちがとてつもない力をこの神奈川の大会でつけさせてもらいました」とライバルたちや歓声に感謝した。
エースの奥村頼人投手(3年)は決勝では登板がなく、最後も背番号16の前田一葵投手(3年)が胴上げ投手に。「このチーム始まって以来、363日目です。全員野球で、とにかく全員野球で挑むぞということで、出番があったりなかったりする中で、今日は前田が最後を締めたということで、私自身も本当にびっくりしています。でも本当によく頑張ってくれたので、野球の神様がたたえてくれた、大きな大きな胴上げ投手だと思います」と全員野球の結実を強調。「東海大相模さんはじめ全ての学校を代表して、思いを持って、神奈川代表として挑んできます」と力強く口にした。