【高校野球】ノーシード智弁学園、誕生日小坂監督に準決勝進出をプレゼント／奈良

橿原学院対橿原　先発した橿原・上将太郎（撮影・大西真生）

＜高校野球奈良大会：智弁学園9－2桜井＞◇23日◇準々決勝◇さとやくスタジアム

ノーシードから3年連続の夏甲子園を目指す智弁学園が7回コールドで勝利し、48歳の誕生日を迎えた小坂将商監督に白星をプレゼントした。

背番号10の伊藤怜矢投手（3年）は先発として登板し、2回裏には高校1号を記録。「バッティングは好き」だと言うが、最近は打撃練習をしていなかった。「単打で出塁できたらと打席に入った。追い込まれたところで体に近い球を打ったら入った」と高校初アーチに目を丸くした。

投げては4回2失点で「良くなかった」と反省。小坂監督は「制球がいい投手だが、ボールが浮足立っていた。次はちゃんと投げられるんじゃないかな」と期待した。

この日は小坂監督の誕生日。伊藤によれば、試合前にナインは「勝とう」と一致団結したという。監督は「甲子園に出てくれるのがプレゼント」と“おねだり”。あと2勝で最高の贈り物を完成させる。