
<高校野球宮城大会:盛岡大付6-2盛岡誠桜>◇22日◇準決勝◇きたぎんボールパーク
盛岡大付が2年連続の決勝進出を決めた。1-1の4回に1点勝ち越し。なおも2死一、二塁の好機で坂本椿外野手(3年)が右中間に適時三塁打。渾身(こんしん)のヘッドスライディングも光り、さらに2点を追加した。「打つのと、打たないのとでは流れも変わってくると思いますし、大きな場面だったので、とにかく集中しました」と外角低めの直球を捉え、リードを広げた。
「運拾い」ならぬゴミ拾いを徹底してきた。「落ちているゴミ拾いや人が嫌がることを積極的にやるなど、当たり前のことをコツコツやって、野球以外の部分で鍛えられる部分を日頃からこだわってきました」。これぞ「人間力」を大事にする関口清治監督(48)の教えだ。
これがメンタル面にも良い効果をもたらしている。「ハートでは絶対に負けません」と坂本。こここまで指導者の下で、徹底的に磨いてきた人間力が自信につながっている。「2年半、人間性を学んできたので、これが自分たちの強みです」と力強く口にした。
決勝は24日、昨夏決勝で敗れた花巻東と再戦する。「昨年の悔しさを経験しているので、全員が決勝の舞台でやり返すという気持ちでいます」。4年ぶりの甲子園はすぐそこだ。【木村有優】