＜真夏のライラック：茨木工科・福井・北摂つばさ・箕面東（大阪） 水口颯人（はると）投手（3年）＞
＜高校野球大阪大会：豊中10－1茨木工科・福井・北摂つばさ・箕面東＞◇21日◇4回戦◇豊中ローズ球場
この日大阪大会で敗れた城東工科・東大阪みらい工科とともに、全国の連合チームで一番長い夏が終わった。2試合連続完封と好投を続けてきた水口颯人（はると）投手（3年）が初回から相手打線に捕まり、6回10失点。反撃は1点どまりで、進撃は大阪32強で幕を閉じた。試合後、水口は「一緒に頑張ってきた仲間ともう野球ができない寂しさと、自分のミスで先制された悔しさで泣いてしまった」と涙にくれた。昨秋に出会った仲間と、激戦区の大阪で本気で勝利を目指した。
4校連合で最多の人数を占める北摂つばさは、今春1年生が入部して9人になった。単独チームでの大会出場も可能だった。だが水口ら北摂つばさの選手たちは、連合での出場を選んだ。昨秋からチームメートになった3校の球友たちと戦い抜くことを決めた。4校で、今夏のためにユニホームを新調。胸にはそれぞれの所属校を入れたが「勝利に向かってみんなと心がひとつになれた気がした」と結束は深まった。部員減に苦しむ学校の希望となる夏の進撃だった。【一 樹】
