
セレッソ大阪は16日、大阪市東住吉区の本拠地ヨドコウ桜スタジアムで、不登校で悩む児童たちを対象としたスタジアムツアーをオンラインで実施した。
大阪府の不登校支援センターから、学校に足を運ぶことが難しい子どもたちについて相談を受け、Jリーグクラブとして「サッカーの現場にふれるきっかけ」を提供した。
かつてJリーガーとしてC大阪で活躍した勝矢寿延さん(63)、酒本憲幸さん(40)のクラブアンバサダー2人に、男性スタッフが担当。
子どもたちにはチーム名の由来を教えたり、ホームチーム、アウェーチームのロッカールーム、ウオーミングアップ場、会場内の設備を紹介。さらにクラブのレジェンド、MF森島寛晃(現会長)のスパイクの裏話や実物のユニホームまで披露した。
さらに試合本番の際、ロッカールームを出た選手が、どういう経路でピッチに出ていくかが分かるように、選手目線の映像まで配信。本来はなかなか見られないエリアの紹介などがあり、予定の30分間を過ぎ、40分間のもりだくさんの特別授業となった。
勝矢さんは「感じ方は(人それぞれ)違うと思いますが、テレビの前でイメージしているところは、こんなになっているんだということを感じてもらうだけで、(オンラインスタジアムツアーの)1回目としてはいいんじゃないかと思いました」と笑顔で総括。
酒本さんも「スタジアムのいいところは、短い時間でも紹介できたかなと思います。(さらに)サッカーっておもしろいよ、スポーツって楽しいんだよ、というようにもっと呼びかけたら良かったです。次回以降にまた生かしたい」と、検討課題に挙げていた。
この日の夜、トップチームは天皇杯3回戦でJ2徳島に、2-0で完勝。クラブ全体で、サポーターや地域のために貢献した1日になった。