
米大リーグのオールスター戦前日恒例の本塁打競争が14日、アトランタで行われ、両リーグ最多38本塁打を放っているマリナーズのカル・ローリー捕手(28)が初出場で初優勝した。
捕手の優勝は初。両打ち打者の優勝は89年シエラ以来だが、単独優勝、現行方式では初めて。
1回戦は17本でルーカー(アスレチックス)と本数は並んだ。最長飛距離が470・61フィート(約143メートル44センチ)で、わずか0・08フィート(約2センチ)差で準決勝進出。準決勝は6本差でクルーズ(パイレーツ)を破り、決勝はカミネロ(レイズ)を18本-15本で下した。
家族総出で8歳からの夢をかなえた。父トッドさんが打撃投手、15歳の弟トッドJr.くんが捕手を務めた。ローリーは「信じられない。家族で作った記録。弟が私を奮い立たせてくれた」。トッドさんは「子どもを持つ父なら誰でも夢見ること。息子の夢がかなう瞬間を見るのは素晴らしい」と喜んだ。