
<MLBホームランダービー>◇14日(日本時間15日)◇トゥルイスト・パーク
両リーグトップの38本塁打を放っているマリナーズのカル・ローリー捕手(28)が、一家総出でホームランダービーを制した。
ローリーは8選手中4選手が準決勝に進出する第1ラウンドで、アスレチックスのルーカーと並ぶ17本で4位タイ。最後の1枠で本数が並んだため、最長飛距離の勝負となった。ローリーが470・61フィート(約143・44センチ)、ルーカーは470・42フィート(約143・42センチ)。わずか0・02フィート(約2センチ)の差で、ローリーが準決勝に進出した。
準決勝では、第1ラウンドで驚異の513フィート(約156メートル)弾を放ったパイレーツのクルーズを本数で圧倒。19-13で決勝に進出すると、ここでも18本を重ねてレイズのカミネロの15本を上回った。
ローリーは父トッドさんを打撃投手に、弟を捕手にホームランダービーに臨み、シーズン中の勢いそのまま頂点に駆け上がった。優勝は球団史上2人目。捕手史上初優勝、スイッチヒッターの単独優勝も初となった。
ローリーはESPNのインタビューに応じ、「信じられません。家族で作った記録だね。弟が私を奮い立たせてくれたんだ。すごく楽しかったし、最高の経験だった」と汗を流しながら話した。父トッドさんは「子どもを持つ父親なら誰でも夢見ることだよ。息子の夢がかなう瞬間を見るのは信じられないほど素晴らしいね」と喜んだ。