
<明治安田J2:鳥栖2-1大分>◇第23節◇12日◇駅スタ
1年でJ1復帰を目指すサガン鳥栖が、今季初めて3連勝。4月以来、約3カ月ぶりにプレーオフ圏内となる、今季最高順位の4位に浮上した。
前回は5位につけ、その後は圏外ながら7~9位をキープ。だが、この11試合で6勝4分け1敗。ついに自動昇格圏の2位千葉に勝ち点2差になった。
攻守にハードワークする実直なサッカーが売り。1試合3得点はいまだにないが、1試合2得点は直近8試合のうち5試合で実現。派手さはないものの、熱いプレーで勝ち点を積み重ねている。
開幕3連敗で一時は19位まで後退。けが人だらけでチーム編成すらままならない時期もあったが、全国的には無名な選手を中心に、今や選手層は厚くなった。
昨季までC大阪を率いた小菊昭雄監督(50)への厳しい意見もあったが、チーム作りのマネジメントなどはやはり一流。3連勝を遂げた大分戦の後は、ネットやSNSで、ファン、サポーターからの賛辞はもちろん、小菊監督への謝罪の声もあった。
「監督が優秀だと、やっぱり上位に行きますね」
「監督の手腕を当初、疑っていました。謝りますとともに、このチームでJ1を見たい」
「このチームならやれる、俺たちは優勝したい」
「シーズン初めはどうなることかと思ったが、選手、監督、サポーターの雰囲気がよくて最高」
「降格してしまったけど、明らかに去年より、今年のサガン鳥栖の方が見てて楽しい」
「鳥栖は不死鳥」
開幕当初は千葉や大宮が快走したが、今は水戸が首位に立つなど、どんな上位陣にも好不調の波はある。小菊監督が率いる鳥栖は、後半戦にどんなドラマを見せ、J1復帰を果たすのだろうか。