
<楽天3-0ソフトバンク>◇11日◇楽天モバイルパーク
楽天辰己涼介外野手(28)の強肩が発動した。
2点リードの3回1死二塁。ソフトバンク広瀬隆の中飛を難なくキャッチすると、三塁へと正確にワンバウンド送球し、タッチアップした二塁走者の石塚を悠々と刺した。併殺を完成させるビッグプレーに「(相手が)トライする気持ちは良かったと思います」と涼しい表情で振り返った。
5回2死一、二塁では海野の中前打を素早く捕球すると、ほぼ助走なしで本塁へノーバウンド返球。「実はその前に(打球が)イレギュラーしてまして、捕るのも必死のパッチやったんですけど」。あわや1失点という場面だったが、二塁走者の近藤は三塁でストップせざるを得なかった。
強肩でピンチを救い、完封勝利につながった。スローイングにも手応えを示しており「一応、毎日投げ込んではいるんで、いつでも(投手として)登板できるように投げ込んでるので、最近は肩が冷えるのがちょっと緩和され始めたんで、しかも夏場やし、楽しいです」と声を弾ませた。
かねて目標に掲げる「投手辰己」のチャンスも虎視眈々(たんたん)と狙う。「(登板機会が)絶対、いずれあるんで。毎日しっかりと調整しつつ、バッティングもずっといい状態でキープできてるんで」と力を込めた。