
<DeNA1-2巨人>◇11日◇横浜
DeNAが延長戦の末に敗れ、巨人戦は5連敗となった。延長11回に5番手の颯が、巨人坂本に決勝ソロを被弾。連敗中は5試合でわずか2得点と巨人投手陣に打線が抑えられた。
牧秀悟内野手(27)が堂々のソロアーチで天敵から先制して始まった試合だった。両軍無得点の2回先頭、巨人山崎の初球カットボールだった。鋭く振り抜いて左翼席中段に運ぶ15号ソロを放った。
今季、チームは山崎に3戦3敗で21イニング2/3を無得点と完全に封じられていた。そんな天敵から今季初得点を挙げ「何としても先制点をとって主導権を握りたかったので、初球から積極的に攻めていきました!」と大粒の汗を流しながら振り返った。
先発のアンソニー・ケイ投手(30)は8回途中1失点と粘投したが、またしても白星から遠ざかった。5回2死、巨人甲斐に右前打を浴びるまで1安打も許さない堂々たる投球を披露。7回まで1安打ピッチングで0を並べた。
しかし、8回先頭の佐々木に中前打を浴びると、犠打と内野ゴロで2死三塁。1番丸への3球目直球を捉えられ、左中間への同点の適時二塁打を浴びた。8回途中3安打1失点と好投するも、味方の援護が1点にとどまり白星ならず。直近3試合は計20回2/3を2失点と安定した投球を見せていたが、6月5日の楽天戦以来5試合で白星から遠ざかる結果となった。
延長10回には入江大生投手(26)が2球で緊急降板するアクシデントもあったが、後を受けた明大の先輩でもある伊勢が無失点に切り抜けてつないだ。
しかし、打線はもう1点が遠かった。大勢、田中瑛、中川に加えて古巣との初対決となった石川にも無得点に抑えられ、最後は守護神マルティネスに封じられ、延長11回の熱戦に末に力尽きた。
これで今季の対戦成績も2勝8敗1分けとなり、昨季8勝16敗1分けと苦しんだ巨人に、今季も苦しめられている。