＜西武5－1楽天＞◇10日◇ベルーナドーム
楽天鈴木大地内野手（35）に1カ月ぶりの安打が飛び出し、ノーヒットノーランを阻止した。
ベテランが味方を鼓舞した。西武高橋の前に6回2死まで打線が無安打と沈黙する中、小深田の代打で登場。カウント1－1からの3球目、真ん中低めフォークを右中間にはじき返した。打球が転々とする間に激走。一気に二塁を蹴り、気迫のヘッドスライディングで三塁を陥れた。続く黒川が左前適時打を放ち、先制のホームを踏んだ。
6月7日巨人戦（東京ドーム）以来の安打に「自分自身にとって、ほんと良かったです」と力を込めた。8回にも中前打を放ち、5月4日オリックス戦（楽天モバイルパーク）以来のマルチ安打を決めた。
1軍野手では鈴木大が最年長だ。7日には1学年下の浅村が出場選手登録抹消となり、同学年の島内、岡島、阿部も2軍調整中だ。
「アサ（浅村）がね、今いないんで。アサだけじゃないですけど。そういう同世代の選手が出てないんで。なんとか、みんなを鼓舞しようと思ってる中で、やっぱり野球人である以上は、自分の結果も出したいと思っていたので、試合は負けちゃいましたけど、個人的にはなんとか爪痕を残せたかなと思います」
チームの連勝は2で止まったが、苦しんでいたベテランが意地を見せた。
