
<西武-楽天>◇10日◇ベルーナドーム
楽天がノーヒットノーランを阻止した。
西武高橋の前に6回2死まで無安打。35歳鈴木大地内野手が代打で重い空気を振り払った。2番小深田に代わって登場。カウント1-1からの3球目、真ん中低めフォークを右中間にはじき返した。打球が転々としている間に激走。一気に二塁を蹴って、ヘッドスライディングで三塁を陥れた。三木監督の采配が的中し、この日初めて得点圏の場面をつくった。
ベテランが演出した先制機を24歳の若手がものにした。黒川が2死三塁から外角低め148キロ直球を逆らわずに左前適時打とし、連打でスコアボードに「1」を刻んだ。背番号24は「(鈴木)大地さんのヘッドスライディングを見て、何が何でもホームにかえさないといけないなと思いました」と熱い表情で話した。試合前半は打線が沈黙も、3巡目の攻撃で得点につなげた。