＜クラブW杯：パリSG4－0Rマドリード＞◇9日（日本時間10日）◇準決勝◇米ニュージャージー州イーストラザフォード
初のクラブ世界一を狙う欧州王者パリ・サンジェルマン（フランス）がレアル・マドリード（スペイン）を4－0と粉砕した。フランス代表FWウスマン・デンベレ（28）が1ゴール含む3得点に絡み、決勝進出の立役者となった。MVPは2得点のスペイン代表MFファビアン・ルイスが獲得した。13日（日本時間14日午前4時）の決勝はチェルシー（イングランド）と対戦する。
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パリ名物「デンベレ・プレス」がさく裂した。気温32度の過酷な環境も関係なし。前半6分、鋭い出足でゴール前で相手ボールをかっさらい、F・ルイスの先制点に導いた。3分後、今度は敵陣での相手バックパスを狙った。ターゲットとされたドイツ代表DFリュディガーは慌ててボールを空振り。すかさずドリブルで持ち込み得点した。
10番の躍動は止まらない。前半24分にはハキミとのワンツーからスルーパスを通し、3点目を演出。開始24分で3－0と勝負を決めた。5月31日の欧州CL決勝インテル・ミラノ戦でも高強度のプレスで5－0と圧倒したが、今度はクラブW杯で再現してみせた。
今季52試合で35得点15アシスト。前線からの守備を求められたことで攻守に覚醒し、プレスから得点する形を確立している。手塩にかけるエンリケ監督は「私の最高の選手であるデンベレが今大会初めて最高のコンディションでプレーした。決勝でもやってくれる」と信頼してやまない。
欧州CLに国内リーグ＆カップ戦も含めて現在3冠。クラブW杯で4冠目となれば、デンベレはバロンドールの最有力候補となる。エンリケ監督は「ほかの選手をはるかに上回っている」と太鼓判を押した。
