＜クラブW杯：フルミネンセ0－2チェルシー＞◇8日（日本時間9日）◇準決勝◇ニュージャージー
チェルシー（イングランド）がボルトンから新加入したブラジル代表FWジョアン・ペドロ(23）の2得点で、フルミネンセ（ブラジル）を2－0で下し、決勝進出を果たした。
前半18分、中盤で相手ボールをカットしたJ・ペドロがポルトガル代表FWネトへパス。素早くカウンターを仕掛け、ゴール前ヘ鋭いクロスボールを送る。元ブラジル代表のDFチアゴ・シウバがカットしたボールを左のエリア外で拾ったJ・ペドロが、右足を豪快に振り、ゴール右へ縦回転をかけて鋭く落とす鮮やかなシュートを決めた。
後半11分には自陣ゴール前でのボールカットからカウンターを仕掛け、アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスのパスを左で受けたJ・ペドロがエリア内へ持ち込みカットイン、右足で強烈な右足シュートを蹴り込み追加点を挙げた。対峙（たいじ）した元ブラジル代表GKの44歳レジェンド、ファビオもなすすべがなかった。
また、守っては前半25分にファインプレーがあった。ワンツーからフルミネンセMFエルクレスに抜け出され、ゴールに向けてボールを流されたが、DFククレジャが懸命に戻り、ゴールラインギリギリのところでクリア。決定的な場面で得点を許さなかった。
チェルシーは決勝進出により、今大会の賞金総額は既に160億円超を獲得した。試合のMVPに輝いたJ・ペドロは対戦相手のフルミネンセの下部組織出身という巡り合わせ。今大会途中に約117億円にも到達する移籍金で、三笘薫の所属するボルトンから移籍してきた。合流から間もない中、移籍金に見合う得点能力の高さを証明した。
試合後はDAZNのインタビューに「夢のようだった。これ以上に素晴らしい結果はなかった。初ゴールはとてもうれしいし、初タイトルが懸かることもすばらしい。1週間前にここに来たばかりなのに決勝に臨むんだから」と喜びを語った。
決勝（日本時間14日午前4時）は翌日に行われるパリ・サンジェルマン－レアル・マドリードの勝者と対戦する。
