【高校野球】「歴史つくる」六甲アイランドがタイブレークで姫路南下す 秦靖士輝８回２失点／兵庫

先発し力投する六甲アイランド・秦（撮影・一樹）

＜高校野球兵庫大会：六甲アイランド5－4姫路南＞◇10日◇2回戦◇明石トーカロ球場

春の県大会8強でシード校の六甲アイランドが、2度同点に追いつかれる苦しい展開を制し、延長11回タイブレークの末に姫路南に勝利した。

この日の先発は背番号10の右腕・秦靖士輝（やすとき）投手（3年）。「最近ずっと調子が良かったので、自信を持っていつも通りの投球を心がけた」という言葉通り、8回2失点の好投で試合を作った。

秦はチームのムードメーカー的な存在。「今日も先発が決まってからワクワクしていたし、いつも楽しみながら投げるようにしている」。野球ができる喜びが仲間にも広がり、延長戦まで気持ちを切らさずに戦い抜くことができた。

沢井貴昭監督（32）は「秦は5回3失点なら100点満点だと思っていた」と、期待以上の働きに満足した表情を見せた。

この夏のチームの目標は「歴史をつくる」こと。春季大会では同校初の8強入りを果たし、夏は初の4強を目指している。続く14日の龍野戦も楽しむ気持ちを忘れずに突破する。