
<高校野球兵庫大会:網干9-2川西明峰>◇10日◇2回戦◇ウインク球場
選手17人のシード校・網干が初戦を8回コールド勝ちで突破した。
初回、4番の三浦駿外野手(3年)が中越えに先制二塁打を放つなど3点を先行。4回にも三浦に適時打が飛び出すなど3点を追加してリードを6点に広げた。先発の長久桜大投手(3年)も5回2安打無失点。6回からは継投に入って、リードを保った。
6-2の8回には三浦が左翼ポール際へコールドを決めるサヨナラ3ラン。本塁付近でナインと抱き合って喜びを爆発させた。「打った瞬間は手応えがあったのでいいくらいに伸びてくれた」。三浦は公式戦初本塁打。1発を含む3安打6打点と勝利に大きく貢献した。
網干は学校再編により、姫路南と家島とともに統合され、27年3月に「網干」の名前は消える。三浦も入学前から知っており、「最後にいい成績を残して合併できたら」と意気込む。同校は79年開校で同年創部。甲子園出場のない公立校で、今春に過去最高だった県大会32強をこえて、春夏秋通じて初の県大会16強入り。シード権を獲得して夏に挑んでいた。
姫路南OBの堤邦光監督(32)も「網干高校が単独で出られる最後だから最高成績を残そうと声をかけています」と学校史の終盤で歴史を塗り替えるつもりだ。
次戦は長田が相手となる。三浦は「シード校だったので緊張したんですけど、勝てたので良かった。次戦もこの勢いのまま勝ち進んでいきたい」と先を見据えた。