
<高校野球福岡大会:春日4-0柏陵>◇9日◇2回戦◇久留米
公立の進学校、春日が鍛えられた守備と3投手のリレーで完封勝利で初戦を飾った。
5回にバント安打から盗塁、捕手の送球エラーを誘って先制した。その後も終盤に着実にチャンスを生かして追加点。守っては信国聖星(せいあ)遊撃手(3年)を中心にチャンスは与えても得点は許さなかった。
2期計25年目の指揮を執る八塚昌章監督(57)は「9回までが野球。守りは短く、攻撃は長くと彼らには話しています」。文武両道を掲げる同校の練習時間は限られる。1時間50分で火と金だけプラス1時間。限られた時間を工夫し、練習は実戦形式で行う。ケージに入っての打撃練習や守備だけの練習は行わない。「走攻守、総合的に練習します」と八塚監督は話す。
昨春の県大会で初めて優勝し、九州大会にも初出場した。しかし、新チームになって秋、春とも県大会は3回戦止まり。昨春からただ1人のレギュラー、信国は「昨年の夏も準々決勝で敗れた。自分がチャンスで打てずめちゃくちゃ悔しかった。今年は優勝します」と意気込んだ。