
<ヤクルト0-4DeNA>◇8日◇神宮
ヤクルトがDeNAに完敗し、3カ月ぶりの3連勝を逃した。
先発の吉村貢司郎投手(27)がプレーボールから2球で失点した。初回、先頭桑原に右前打を浴び、2番佐野に右中間への適時二塁打を献上。ともに初球の直球を捉えられ、試合開始1分の失点でリズムに乗れなかった。4回は2死から7番関根、8番林、9番東の3連打を浴び、追加点を奪われた。吉村は5回6安打3失点に「立ち上がりで失点してしまい、早いカウントで打たれているので改善が必要。しっかり見直していきます」と悔やんだ。
打線も今季12度目の完封負けに沈み、三塁を踏めなかった。DeNA先発の東を攻略できず、散発の4安打。2回は1死から山田が三塁内野安打で出塁後、今季初盗塁となる二盗に成功して得点圏に進んだ。だが、後続が続かなかった。得点圏まで攻めたのは、2回の1イニングだけ。8回1死からはドラフト4位ルーキーの田中陽翔(19=健大高崎)が代打でプロ初出場。球界でも高卒新人一番乗りの1軍出場だったが、158キロの直球に手が出ず3球三振のほろ苦デビューだった。
中日に2連勝して神宮に戻ってきた。勝てば、4月5日以来の3連勝だったが、DeNAに力負けした。借金は25となった。
高津監督は「今週のスタート、5試合で45イニングと考えたら、一番大事なイニングだったと思う。連勝してきて、今週も頑張ろうというところで、あのスタートはちょっと残念ですね。割り切って、明日に響かないゲームにしたいなと思います」と試合開始早々の失点に猛省を促した。