＜イースタン・リーグ：ヤクルト1－2楽天＞◇8日◇埼玉・戸田球場
上半身のコンディション不良でファーム調整中のヤクルト村上宗隆内野手（25）が82日ぶりに実戦復帰した。イースタン・リーグ楽天戦（戸田）に「3番三塁」で出場。2打数無安打だったが、実戦舞台に立てたことで十分だった。「とにかく試合に出られたことが一番の収穫」とかみしめた。
勝負のワクワク感と少しの心配が混在する中、バットを構えた。1回1死一塁は、楽天の育成左腕古賀の139キロ直球に二ゴロ併殺だった。4回1死一塁は138キロ直球を角度よく捉えた。右中間のフェンス手前まで運ぶ右飛だった。「1打席目はちょっと不安がありましたが、2打席目でしっかりスイングできたので、すごくホッとしている」と素直な胸中を明かした。
三塁守備では失策もあった。ベンチに戻ると「球が6個ぐらいに見えた」と苦笑い。「緊張したし、足も動いてなかった。練習が足りない」と受け止めた。
3月中旬に上半身を痛めて開幕2軍スタートとなった。復帰戦だった4月17日阪神戦（神宮）で再発し、リハビリを重ねてきた。「前回のけがよりひどかったので、もう3回目はダメだと思う。前は少し焦りがあったけど、今回はしっかり素直に」。もどかしい気持ちに向き合い、着実に1軍復帰のステップを踏んでいく。【上田悠太】
