
<中日2-1ヤクルト>◇4日◇バンテリンドーム
中日のベテラン左腕大野雄大投手(36)が8回1/3、1失点の好投でチームの連敗を5で止めた。8回まで84球で無失点。マダックス(100球以内の完封)も見えたが、9回1死二、三塁でオスナに1球投げたところで左足ふくらはぎがつり、降板となった。
負ければ借金10。前カードのDeNA3連戦はすべて初回に先発投手が3点以上失った。「初回は取られないように意識して、全然よくなかった」。プレッシャーから安打、四球を許したが無失点で切り抜け、尻上がりに調子を上げた。4回には赤羽の投手前の小フライに迷わず飛び込み好捕。気迫でチームを鼓舞した。
この日、守護神の松山が上肢のコンディション不良で離脱した。それだけに、9回途中まで投げたことは大きい。井上監督は足を引きずりながらお立ち台に上がる姿を見て「出るんかい!」と苦笑いしたが「あそこまでいけるとは思っていなかった。ナイスピッチング」と褒めた。
5日は39歳涌井、6日は34歳松葉が先発する。36歳の大野はお立ち台で「おじさん第1号が勝利で飾れてよかった」と笑わせ、隣の23歳岡林からは「ドームは(気温)25度くらいで足をつってるようではまだまだ」と突っ込まれた。大野が暗いムードを吹き飛ばした。【石橋隆雄】