
<クラブW杯:パリ・サンジェルマン4-0マイアミ>◇29日(日本時間30日)◇決勝トーナメント1回戦◇アトランタ
FIFAクラブワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)で、欧州王者のパリ・サンジェルマン(フランス)がアルゼンチン代表FWメッシが先発したマイアミ(米国)に4-0で快勝して8強入りした。前半に4ゴールを奪って勝負を決めた。準々決勝でバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と対戦する。
メッシの古巣パリSGを率いるのはルイス・エンリケ監督で、10年前にパルセロナ(スペイン)をクラブW杯優勝に導いた。当時のバルセロナにはこの日のマイアミで先発したメッシ、FWスアレス、MFブスケツ、DFアルバに加え、現役だったマスケラーノ監督がいた。そんな注目の一戦を6万5574人のファンが観戦したが、戦前の予想通りパリSGが序盤から圧倒した。
前半6分、左サイドからのMFビティーニャのFKを遠いサイドに飛び込んだMFジョアン・ネベスが頭で押し込んで先制。39分にも高い位置でボールを奪い、最後はジョアン・ネベスが押し込んだ。44分にもFWドゥエの右からのクロスが相手のオウンゴールを誘い、その直後にもDFハキミが攻め上がって4点目を奪った。
後半からマイアミはメッシを中心に反撃したが、ゴールは奪えず。パリSGはエースのFWデンベレが負傷から復帰し、後半途中から出場して約30分間プレー。後半は無得点に終わったものの、優勝候補として順当に勝ち上がった。
ルイスエンリケ監督は「試合の入りが良かったし、うまくコントロールできた。後半は好機が減ったとはいえ、全体的に多くのチャンスをつくれた。全員の動きに満足している」とコメント。2ゴールのジョアン・ネベスは「1試合で2ゴールは初めてなのでとてもうれしいが、勝利できたことが何より」と喜び、「相手が誰であろうと、自分たちのプレーを貫く。自信を持っている」と言った。
マイアミのマスケラーノ監督はパリSGについて「おそらく世界最高のチームであり、素晴らしい監督もいる。我々は最後まで粘り強く戦った。そんな選手たちを誇りに思う」と語った。