
川崎フロンターレは30日、日本代表DF高井幸大(20)が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため7月5日の活動(明治安田J1第23節・鹿島アントラーズ戦)を最後にチームを離脱することになったと発表した。試合終了後に高井からサポーターへあいさつを行う。翌6日のファン感謝デーは不参加となった。
関係者によると、イングランド、プレミアリーグの名門トットナムへ完全移籍する。
クラブの下部組織で育った高井は22年2月に高校2年でプロ契約を結んだ。同年4月のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でプロデビュー。23年から徐々に出場機会をつかむと、昨季は24試合に出場した。
活躍はクラブだけにとどまらない。23年にU-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン大会に出場。昨夏はパリオリンピック(五輪)で活躍すると、同年9月にA代表デビューを飾った。
今季はアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)でポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アルナスル)を封じるなど、日本屈指のセンターバックに成長している。
トットナムは、かつて横浜F・マリノスを率いたポステコグルー監督が今季限りで退任。来季からトーマス・フランク監督が指揮を執る。リーグ戦は17位に沈んだが、欧州リーグ(EL)を制しており、来季は欧州チャンピオンズリーグ(CL)への出場権を獲得している。