
<西武3-2日本ハム>◇28日◇ベルーナドーム
4位西武が首位日本ハムに逆転勝利した。
1点を追う8回、2死一、二塁のチャンスを作り、5番長谷川信哉外野手(23)が右中間へ逆転適時三塁打を放った。殊勲打のヒーローはお立ち台に上がると、神妙な表情で開口一番「まずは皆さまにご迷惑とご心配をおかけしましたことを、おわびします」とオンラインカジノで賭博をした疑いで書類送検されたことを謝罪。本拠地ファンの拍手の中、深々と頭を下げた。
この日は先発の隅田知一郎投手(25)が3回表の初球を日本ハム万波にバックスクリーンまで運ばれ、先制を許した。日本ハムの先発山崎に苦しめられた西武打線は、山崎が降板した7回、ようやく満塁から代打外崎修汰内野手(31)の適時打で同点に追いついた。ここから、という8回表、隅田が今度は先頭の日本ハム水谷に初球の浮いたチェンジアップを左翼席中段にまで運ばれ、一瞬にして勝ち越されたが、打線が救った。
長谷川は隅田に「この熱い中、チームのために腕を振ってくれていたので、なんとか逆転して勝利投手にしたいっていうチームのみんなの思いがあったので、勝ち投手にできて良かったなと思います」とし「上位チームを倒さないと優勝も見えてこない。どんなにいいピッチャーが来ようとしっかり打ち勝つ、守り勝つ野球で勝っていきたい」と、前を見据えた。