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【広島】大盛穂のレギュラー取りの鍵とは 代走からレギュラー&タイトル獲得の福地コーチが金言


広島東洋カープの大盛穂外野手(28)が、交流戦での活躍を経てレギュラー獲得に向けて着実に前進している。交流戦では昨年の成績を大幅に上回る打撃を見せ、15安打を放ち打率3割7分5厘を記録。大盛の進化は練習による成果であり、特に西武やヤクルトでの経験に基づくものである。彼の成長は福地2軍ヘッド兼打撃・走塁コーチの指導の賜物であり、自己理解の重要性を強調している。自分の弱点を認め、それを克服することで相手に対抗する力を培った大盛は、今後も高い打率でチームを牽引していく見込み。次のリーグ戦再開に向け、彼の活躍が期待されている。

広島大盛穂(2025年6月21日撮影)

交流戦で際立つ存在感を示した広島大盛穂外野手(28)が、レギュラー取りへ名乗りを上げる。

途中出場した8日西武戦で今季1号を放つと、そこから打ちまくった。11日ロッテ戦では途中出場から適時打を放ち、12日の同カードで今季初のスタメン出場。22日の最終戦まで7試合連続を含め、9試合にスタメン出場した。交流戦だけで昨季の2倍以上となる15安打を放ち、打率は3割7分5厘。代走と守備固めから、今や「1番中堅」の筆頭候補だ。

現役時代、代走と守備固めからレギュラーをつかみ、タイトルまで獲得した指導者が広島にはいる。福地2軍ヘッド兼打撃・走塁コーチだ。広島で12年プレーした後、トレードで移籍した西武でレギュラーを獲得。ヤクルトでは盗塁王となり、15年目で初の規定打席到達を果たした。

「僕の場合はチームが変わったことでリセットできた。西武では練習から“どんどんホームランを打ちなよ”と言われていた。ホームランバッターがたくさんいた中でも、そんな言葉に背中を押されて“負けるか”と振った。細かいことはできていた自信はあったし、そこからスイングが変わっていった。もちろん、試合で打てるかどうかは別だけど、あれがひとつのきっかけだった」

7年目の大盛にとっての転機は、ソフトバンク近藤やオリックス西川らとの合同トレだった。昨年1月に初参加したものの、開幕前にチームに求められる役割に徹しようと前年までの形に戻した。だが今季は「何とかやってきたことを証明できれば」と2年続けて学んだ打撃を貫く覚悟で臨んだ。福地コーチが広島通算1本塁打から、西武移籍1年目で4本塁打を記録したように、大盛も交流戦だけでシーズン最多を更新する3本塁打。確かな変化が、結果として表れ始めている。

今後もスタメン起用が見込まれるが、途中出場とは違う難しさが待っている。打席を重ねれば当然、相手も研究してくる。そこで結果を残し続けてこそ、レギュラーとなれる。

新たなステージに挑む大盛にとって大切なものは、福地コーチは「自分を知ること」だと説く。

「絶対的に、自分を知ること。人は誰しも、自分の弱いところ、弱点を認めたくない。でも、相手はそこを突いてくる。自分自身が認めて、受け入れて、練習するしかない。練習したからといって打てるわけではないけど、空振りしていた球にバットが少しずつ当たるようになる。前に飛ばせるようになれば、相手バッテリーも考えるようになる」

打者とバッテリーの勝負は“いたちごっこ”。相手を上回るには、まず「自分を知らなければならない」。スタメン出場が続くことで、これまで気づかなかった自分に出会うかもしれない。弱い自分とも、正面から向き合う覚悟が求められる。27日からリーグ戦が再開する。上位浮上を目指すチームとともに、大盛もさらなる高みを目指して突き進んでいく。【前原淳】

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