
<クラブW杯:浦和0-4モンテレイ>◇25日(日本時間26日)◇1次リーグE組第3節◇ローズボウル(パサデナ)
浦和レッズが3連敗でFIFAクラブワールドカップ(W杯)2025を終えた。1次リーグ最終戦でモンテレイ(メキシコに)に0-4で完敗。世界の強豪クラブの厚い壁にはね返される結果となった。
先発メンバーは直近2試合のリバープレート(アルゼンチン)、インテル・ミラノ(イタリア)戦から1人替え、右サイドバックに石原でなく関根を起用した。元スペイン代表のレジェンド、DFセルヒオ・ラモスを擁し強度の高い攻守が持ち味のモンテレイに対し、立ち上がりから落ち着いて試合に入った。しかしスーパーゴールによって状況は一変してしまった。
前半30分、MFデオッサに30メートルの距離から左足のロングシュートを打たれた。難しい無回転の弾丸と化したボールに、西川は触れることもできなかった。
さらに飲水タイムを経てプレーが再開した前半34分の最初のプレー。人数がかかっていたゴール前をワンツーパスで崩され、FWベルテラミに右足でゴールに流し込まれた。立て続けの失点を喫した。
流れは止まらない。前半39分にはまたもスーパーゴールを決められた。中盤からドリブルで運ばれ、ペナルティーエリア外、約23メートルの距離からMFコロナに右足の弾丸無回転シュートをたたき込まれた。鋭くゴール左角上を突く完璧なシュートには、反応した西川も手を触れられなかった。
3点を追う後半開始からMFグスタフソン、金子に代えてMF松本とFWティアゴ・サンタナを投入。この2人を前線に並べ、2列目右にマテウス・サビオ、左に松尾が下がる4-4-2にシステムを変えた。
早々にまたピンチを招いたが、DFチャベスのシュートを西川がセーブし、追加点を許さなかった。次第にリズムを取り戻し、浦和のペースでゲームは進んだ。
それでもスコアが動かない中、選手交代で反撃に取りかかった。後半23分に関根に代えて攻撃的DF荻原を投入。左サイドバックに入り、長沼が右サイドへ回った。同25分にはMサビオに代わり、大久保が出場。さらに同36分には安居に代えてFW二田を入れた。1点を返そうと懸命に攻めたが、セルヒオ・ラモスを中心としたモンテレイの守りは堅かった。
後半39分には自陣でのミスからボールを奪取され、フリーで決定的なシュートを打たれたが、西川がビッグセーブで追加点を許さなかった。最後まであきらめず浦和は戦い抜いた。
後半46分、二田のクロスボールからティアゴ・サンタナが左足で押し込み1点を返した。しかしVARチェックで松尾のオフサイドが認められ、ノーゴールとなった。
逆に後半52分、カウンターを浴びて駄目押しの4失点目を喫した。シュートチャンスと見れば、遠めから打ってくるモンテレイの決定力の前に完敗した。