
<日本生命セ・パ交流戦:DeNA4-2西武>◇18日◇横浜
チーム最年長の意地の一打だった。DeNA宮崎敏郎内野手(36)が、らしい打撃でチームを5連敗ストップに導いた。1点を追う5回1死一、二塁、西武隅田に追い込まれながらもチェンジアップを右中間へ。14打席ぶりの安打となる逆転の2点適時打で「連敗している中で何とか打てて良かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
2度の首位打者を獲得したヒットメーカーも、今季は状態が上がりきらなかった。5月には約2週間、ファームで調整。実戦形式のライブBPなどで感覚を養いながら、自らと向き合った。「整理できるところは、自分のレパートリーの中から、レパートリーにない部分は他のコーチの方に聞いたり突き詰めてやってました」。
元アナリストでデータ関係に詳しい小杉投手コーチには、自ら新しい引き出しを求めて質問。映像分析システム「ホークアイ」で構えのバットと身体の距離が過去と違っていたことに着目して修正した。
この3連戦は、人気アイドルグループが来場する「推せ推せ!YOKOHAMA☆IDOL SERIES 2025」として開催。敏郎少年にとってのアイドルは「世代的にモー娘じゃないですか。周りはカードや下敷き集めたりしてました」と回想。推しの逸品には、地元・佐賀の「唐津バーガー」を挙げ「地元に帰ったら必ず食べてます」とニヤリ。円熟味を増した「ハマのプーさん」。推すなら今しかない。【小早川宗一郎】