
最近移籍の噂が出ているバルセロナのドイツ代表GKテア・シュテーゲン(33)に退団の意思がないとスペイン紙マルカ電子版が16日に報じた。
昨年9月に右膝膝蓋腱を断裂して全治7ヶ月の重傷を負い、今年4月の復帰後もレギュラーに返り咲けなかったテア・シュテーゲンに関して現在、トルコ国内でガラタサライ移籍や個人合意の可能性が報じられている。
しかし同紙によると、本人に退団の意思はなく、オファーに耳を傾けるつもりも、ガラタサライと合意もしていないという。さらに、バルセロナがエスパニョールのスペイン人GKジョアン・ガルシアを獲得しようとしていることや、情報をリークすることで移籍させようとする圧力にも屈しないと伝えている。
さらに同紙は、「バルセロナがジョアン・ガルシア獲得を決定した直後に、テア・シュテーゲン退団の可能性が噂され始めた」と、バルセロナに何らかに不穏な動きがある可能性を示唆している。
しかしテア・シュテーゲンは今月の代表戦の際、「来季もバルセロナにいることは間違いない。残留するつもりだし、バルサに100%コミットしている。噂は関係ない」と退団するつもりがないことを強調しており、スタメン復帰を目指すつもりであるという。
慢性的に財政面の問題を抱えるバルセロナが来季、ジョアン・ガルシアをレギュラーに据えたいと考えているとすれば、テア・シュテーゲンは控えにするには年俸が高すぎる選手である。そのため、放出するには28年6月30日まで残る契約解除しなければならないが、同紙は「契約がまだ3年残っていることを考えると、金銭的に採算が取れない取引になる」と、放出が簡単ではないことを指摘した。(高橋智行通信員)