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森保監督、復帰佐野海舟の試合活躍報道が「2次被害にならないか」に返した答え…招集の思い語る


サッカー日本代表の森保一監督は、日本記者クラブでの会見で、2026年FIFAワールドカップ予選後のチームの課題と来夏の三カ国大会への準備について語った。特に、昨夏に不起訴となった佐野海舟選手の代表復帰に注目が集まった。会見では、佐野選手の不起訴について詳しい情報は知らされていないとしつつ、被害者への配慮や二次被害防止の重要性を強調。監督は、過ちを犯した者に社会復帰の機会を与えることも考慮しなければならないと述べた。また、苦しんでいる被害者のために最善を尽くす姿勢を示した。

日本記者クラブで会見し「継続の積み上げを」と揮毫した日本代表の森保監督(撮影・木下淳)

サッカー日本代表の森保一監督(56)が16日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見した。10日に2026年FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選を終え、感じた手応えや課題、来夏の史上初3カ国大会に向けたチームづくりについて語った。

その後、加盟者や会員との質疑応答では、昨夏の不同意性交容疑による逮捕から不起訴処分をへて、今月の活動で代表復帰したMF佐野海舟(24=マインツ)について最初に質問が飛んだ。

不起訴について「嫌疑なし、嫌疑不十分、権利ありなど起訴猶予になるケースがある中、被害者への謝罪と話し合いをして復帰された佐野選手は、嫌疑はあるけれども示談で起訴猶予になったという理解でよろしいんでしょうか」と問われると、こう回答した。

「私は、不起訴になったということしか聞いておりません。詳細は、不起訴で相手方と話をしたという情報しか持っておりません。細かいことに関しては、私が『不起訴であるから招集したい』と(日本サッカー)協会に『よろしいでしょうか』と聞いて、いろいろなことを水面下で調整していただきながら、招集可能になったということだけはお伝えできますが、細かいことは、詳しく分かる協会の担当の方々に聞いていただくことがよろしいかなと思います」

間髪挟まず「私自身は、彼の復帰に関して、不起訴になったということを聞かせていただいた中、当然、相手方に対しての配慮であったり、同じような事案で苦しんでおられる方への配慮であったり、関係者の方々への配慮も絶対に忘れてはいけないという思いを持っている中、起訴と聞き、本人が次、人生を歩んでいく中、謝罪をして、犯したことに関しても大きく反省している中で、次は、どうやって1人の大人として、人として、次の道をつくってあげるか、ということも大切なことなのかなということで、再チャレンジ、やり直しの道をつくる結論とさせていただきました。彼は代表に復帰して既に試合もしていますが、代表だけではなくて、日常生活の中で取り組んでいる、サッカーを通して社会貢献していく姿勢などを見ていただければ、幸いです」

続けて質問者から「被害者の方と佐野選手に何があったか、監督はヒアリングされていらっしゃらないということですか」と聞かれると「はい。していないです。なぜなら守秘義務がありますので、我々には、私には、詳しく伝えられていないです」

さらに「性暴力の被害者は長期にわたって苦しむと言われています。二次被害を防ぐことも重要。その中で佐野選手が日本代表に復帰して、プレーされる姿が大々的に報道されると、見た被害者がフラッシュバックを起こしたりするようなことはないんでしょうか。二次加害にならないんでしょうか。被害者保護についても十分に考える必要があると思うんですが、佐野選手を代表に選ぶ時に、その点を検討なさったんでしょうか」と尋ねられると、次の通り答えた。

「先ほど一番最初にお話しさせていただいた、相手方があることへの配慮であったり、これまで二次被害で苦しまれている方々への配慮ということを、忘れてはいけません。苦しんでおられる方を、より苦しめるようなことは、もちろんあってはいけないとは思っています」

「しかしながら、何か罪を犯したことがある人、過ちを犯したことがある人を社会から葬り去っていいのか、というところも同時に考えていいのではないかなと思っております。我々も私自身も、苦しんでおられる方々に対して、できる限りのことはやっていこうと考えております」

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