
<明治安田J1:東京V0-3柏>◇15日◇第20節◇味スタ
東京ヴェルディの城福浩監督(64)はクラブ史上最多の121試合目の指揮を白星で飾ることはできなかった。
柏レイソルとはルヴァン杯含め12日間で3度目の顔合わせ。従来のハイプレスからやり方を変え、ミドルプレスで構え、相手の可変システムへの対応を試みた。しかし過去2戦と同様にパスワークに翻弄(ほんろう)され、サイドから崩された。
城福監督は「(DFは)5枚いる中でイージーな失点だった。自分たちの甘さを感じた」と悔しさをかみしめた。
“イージーな失点”。なぜ柏戦で繰り返されるのか。城福監督はこう振り返った。
「ボールホルダーにプレッシャーいけなければ絞らなければいけない、外回しさせようとか。ラインを上げれば、相手が可変してきても、そこのクサビに出せばバランス良くセンターバックがプレッシャーにいけるとか、それが全部連動しての守備だったんですね。その守備を保つためにも、我々がボールを失わずに攻撃でエネルギーをかけることによって、研ぎ澄まされた守備ができる。
そこのバランスが少し崩れたのと、前線がすごくいい守備ができなくても、後ろが守ってやるよというメンタリティーがなければいけないです。守るんだからこそ、おまえ点取れよ、それくらい踏ん張ってくれよ、というお互いの厳しい水準の中でプレーし合うというのが、このチームにはそこをアプローチしないといけない」
そう話した上で、「顔が曇っている、うなだれているメンタルというのは、自分のアプローチのつたなさがあると思う」と自らの指導力の責任だとした。