
<明治安田J1:東京V0-3柏>◇15日◇第20節◇味スタ
柏レイソルがアウェーで東京ヴェルディに3-0で快勝し、2位に浮上した。ルヴァン杯含め12日間で同じ相手に3連勝。日本代表活動でMF熊坂光希が右膝前十字靱帯(じんたい)断裂の重傷を負った中、同じ代表帰りのFW細谷真大がゴールを奪った。神戸は名古屋に2-1で競り勝って3連勝となった。
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短期間で3試合目。難しい展開が予想された中、柏が自慢のパスサッカーで東京Vを圧倒した。前半27分に左サイドからの完璧な崩しでMF久保が先制点。前半46分には、ゴール前へ中央へのパスをMF小泉がワンタッチで追加点を挙げた。後半も攻撃の手を緩めない。決定機を重ね、終了間際に久保のスルーパスからエース細谷が駄目押した。
10日のインドネシア戦に続くゴールに「イメージ通りのいいボールがきた。代表で1個取れたことは大きかったし、この試合にも自信を持って臨めた」。その代表活動では、柏の前半戦の躍進を支えた熊坂が重傷を負った。チームには大きな痛手だが、不安を振り払うような強さを見せた。
リカルド・ロドリゲス監督は「嘆いていても仕方ない。ボランチには中川、山田もいるし、素晴らしいパフォーマンスだった」。細谷もまた「彼の分もしっかり戦って優勝を目指したい」。熊坂の思いが乗っかった分、より柏の勢いは加速しそうだ。【佐藤隆志】