
<西武1-0中日>◇15日◇ベルーナドーム
西武甲斐野央投手(28)が15試合連続ホールドポイントの球団新記録を樹立した。
8回、先頭打者に3-0から四球を出してもパニック、パニック…と慌てない。「いや、先頭の入り、悪すぎでしょ。でもしっかりゼロで帰ってきたいなと切り替えました」。パワフルに押し続け、この日の直球は平均156・8キロ。後続3人を圧倒し、今季14ホールド目が付いた。
中日とは3戦連続で1点差ゲームを展開し、見事に勝ち越した。「ヒ~リヒリしてるっすね」とブルペンを回想しながら「でも極限までリラックスモードで、一瞬でみんなスイッチ入れてます」。自身の防御率も登板20試合目にしていよいよ0点台に入った。
コラボイベントで人気アニメ「クレヨンしんちゃん」ご一行が球場に来た。投手仲間の(羽田)しんのすけもボー(タカハシ)も2軍調整中ならば、主役は「央」と書いてヒロシと読む父ひろし。始球式では捕手役も務めた。「父の日にたまたま。巡り合わせがいいっすね」。3歳長男は「誰に似たか」というわんぱくっぷりを見せながら、生後2カ月の長女とともに父ひろしの原動力に。西武は首位に食い下がる。とーちゃんも頑張る。【金子真仁】