
ガンバ大阪は15日にアウェーで清水エスパルス戦(アイスタ)を戦う。
リーグ前半戦を12位で折り返したG大阪は、リーグワーストとなる27失点を喫したディフェンス面を改善すべく、2週間の中断期間で取り組んできた。
今季は前線からのプレスを強める狙いでシーズンに入ったものの、連動しきれず相手にスペースを使われる場面もあった。ダニエル・ポヤトス監督(46)は「そこが欠けていた」とその改善のために、チェックを入れた。「特に(宇佐美)貴史、マコ(満田誠)の前線のディフェンス面を良くすることに着目した」と明かし、そこに後方の選手が連動していく動きを確認。GK一森純(33)は「高い位置でも低い位置でも、コンパクトにして対応していくこと。そういう目線合わせができた」と一定の手応えを口にした。
その狙いがある中で、ベルギー2部モレンベークから運動量のあるMF安部柊斗(27)が加わったことは、大きなプラスとなりそうだ。安部は早くも「前線だけ(プレスに)いって、後ろがついていけない場面が結構あって、そこで前を向かれて押し込まれることがあった。中盤の選手が押し上げることは大事だと思うので、自分が入ったらそこはしっかりやりたい」とイメージ。全体での守備改善のキーマンとして期待される。
中断期間にも実戦を重ねたことで、復帰後に調子の戻っていなかった選手がコンディションを上げることもできたといい、指揮官は「(三浦)弦太やウェルトンがいい状態になってきた」と名を挙げて期待を寄せた。後半戦での巻き返しへ、昨季の堅守と戦力を取り戻したG大阪が、リスタートとなる清水戦に勝って勢いを得る。【永田淳】