
ガンバ大阪に新加入のMF安部柊斗(27)が、15日清水エスパルス戦(アイスタ)で新天地デビューする。
13日は大阪・吹田市内の練習場で非公開練習。5月27日にベルギー2部モレンベークからの加入が発表され、トレーニングを重ねてきた安部は「もう準備はできている。練習でも結構疲れるので、まだ上がりきっていない部分もあるけど、試合となれば100パーセントでやる」と意気込んだ。
リーグへの選手登録は6日に完了しており、この清水戦から出場可能。先発か途中出場かは不透明だが、ダニエル・ポヤトス監督(46)は「フィジカル面も上がってきているし、彼は大丈夫なのかなと思う。いい状態」と高く評価しており、早速出番を与えられる可能性が高そうだ。
加わったばかりではあるが、安部は初戦から自分の強みを出していくつもりだ。「ビルドアップの部分で積極的に参加して、ガンバのスタイルにささげながらも、自分のハードワークやインテンシティー(強度)を出せていけたらと思っている」と確かな変化を与えることに意欲。攻撃面でも、ベルギーで伸ばしてきたボール運びで変化を加えていく考え。「ボランチがドリブルで(相手を)1枚剥がせれば、本当に局面は変わる。海外でそういうボランチを見てきて、いてくれたら助かるなと学んできた。ボールを前に運ぶにはパスだけじゃなく、1人で打開することも大事だと思うので、意識してやっていきたい」。マンチェスター・シティーのクロアチア代表MFコバチッチを参考に、中盤で存在感を示していくことをイメージする。
G大阪は前半戦を12位と不本意な順位で終えているだけに、安部に求められるものは大きくなるが、それも歓迎する。「期待はして欲しいし、その期待に応えられる自信はある。ピッチに出たら、ガンバに加わった意味をしっかり自分で出していきたい」。背番号13を付ける新戦力が、チームへの貢献を力強く約束した。【永田淳】