
イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルド(26)が「もしリバプールを離れるなら、それはRマドリードに行くためだとずっと思っていた」と移籍について言及した。
Rマドリードは12日、リバプールから加入したアレクサンダー=アーノルドの入団セレモニーを実施した。その後、同選手が記者会見に臨んだもようをスペイン紙アスが伝えている。
アレクサンダー=アーノルドはまず、Rマドリードの選手として正式発表されたことについて、「本当に長い間待ち望んでいた日だ。興奮しているし、うれしいし、誇りに思う。ここにいられて夢のようだよ。この先やるべきことはたくさんあるけど、早く始めたくて仕方がない」と喜びをあらわにした。
「長い間待ち望んでいた日だ」という言葉を受け、子供の頃からRマドリードのサポーターだったかと質問されたことに対し、「それはここ数週間のことだ。何年も待っていたわけではない(笑)」と返答した。
続けて、「ファンであってもそうでなくても、これまでの実績や歴史によりRマドリードのことをリスペクトしている。僕はずっと選手たちやこのクラブを称賛してきたし、欧州チャンピオンズリーグ3連覇を成し遂げ、その前に2回優勝したことなど、勝ち続ける姿を見て育ってきた。Rマドリードがタイトルを獲得してきたことに何ら驚きはない。僕がここに来た大きな理由は、将来的な成功の一部になりたいからだ。僕たちは勝利のメンタリティーを持つ若いチームだよ。早くスタートを切りたい。これからクラブワールドカップに優勝するため、アメリカに向かう」と意気込みを語った。
ユニホームに記載される名前を“トレント”にしたことについては、「それは簡単だ(笑)。ヨーロッパを移動していると、人々にとって僕の名前の問題が少し複雑になっていることに気づいたんだ。“トレント・アレクサンダー=アーノルド”と3つの単語が並んでいるので、ある人はアレクサンダーと呼び、別の人はアーノルド、もしくはトレントと呼ぶ。多くの呼び方があるので、簡単に自分の名前である“トレント”にしようと思ったんだ。だからその名前を背中に入れた。みんなにはそう呼んでほしい」と訴えかけた。
シャビ・アロンソ監督について、「少しだけ話した。僕にとってアイドルだったこと、一緒に仕事ができるという夢がかなったことを伝えたよ。まだ正式にはあいさつできていないけど、近々自分に期待していることについて話し合う機会があると思う」と言及した。
ポジション争いのライバルになるカルバハルについては「素晴らしい選手だ。数多くのタイトルを獲得し、大成功を収めたチームの一員だった。彼がクラブと代表の両方で多くのことを成し遂げたすべてのことに対し、ただ尊敬の念を抱いている。それは才能とハードワークなしに達成することはできない。彼に最大限の敬意を払っている」と称賛した。
また、アレクサンダー=アーノルドはRマドリード移籍を決意したタイミングについて聞かれると、「もしリバプールを離れるなら、それはRマドリードに行くためだとずっと思っていた。それは長年、自分の中で明確なものだった。人生では去るか残るかの決断を迫られる時があるし、簡単ではなかった。リバプールにずっといたし、すでにその一部になっていたからね。でも決断を下さなければならなかったし、正しい選択だったと思っている」と説明した。
背番号が12に決定したアレクサンダー=アーノルドは今週末に開幕するクラブワールドカップでRマドリードデビューを飾ることになる。(高橋智行通信員)