
<全日本大学野球選手権:東北福祉大4-2九産大>◇10日◇1回戦◇東京ドーム
東北福祉大(仙台6大学)が7年ぶりの「全国制覇」に向けて好スタートを切った。0-0の3回2死満塁の好機。垪和(はが)拓海内野手(4年=智弁学園)がフォークを捉え、左翼スタンドへたたきこんだ。満塁弾は公式戦初。「『思い切っていこう』と思った結果だったので最高です」と笑顔。この一発が6年ぶりの初戦突破に導いた。
先発のエース、桜井頼之介投手(4年=聖カタリナ学園)は121球の熱投。7回2/3を5安打9奪三振2失点。「大学では初の全国でふわふわした感覚をありましたが、イニングを重ねるごとに自分らしい投球ができました」と振り返った。大会屈指の好投手にNPBスカウト陣も注目。オリックス福良淳一ゼネラルマネジャー(GM)兼チーム編成部長も「右打者への内角もしっかり放れていて、良いピッチャーです」と絶賛した。
エースの降板後も投手陣が奮闘。8回2死一、二塁の場面に2番手で登板した桜井椿稀投手(1年=鶴岡東)が1点を許すも、逃げ切った。最後は猪俣駿太投手(3年=明秀日立)が3者凡退で締めくくり、初戦を飾った。
2回戦では昨年4強の東日本国際大(南東北)との“東北対決″に臨む。