
<全日本大学野球選手権:東北福祉大4-2九産大>◇10日◇1回戦◇東京ドーム
今秋ドラフト候補の九産大・水崎康平投手(4年=沖学園)が1球に泣いた。3回に甘く入ったワンシームを捉えられ、満塁本塁打を浴びた。その回以外は最速145キロ直球と変化球で丁寧に打ち取り、6回4失点に抑えただけに、悔やまれる1球となった。水崎は「決めに行った球が抜けてしまった」と振り返った。それでもネット裏のオリックス福良GMは「いい投げ方をしている。フィールディングもいいね」と評価した。
水崎は1年冬に右肘のトミー・ジョン手術を受け、約1年間のリハビリを経て復帰。今季はリーグトップの4勝で、チームを全国舞台へ導いた。「秋は150キロを出せるように。変化球のコントロールも良くしてアピールしていきたい」と上を見据えた。
昨年の8強を上回る4強を目指していたが、初戦で姿を消した。大久保哲也監督(62)は「東北福祉大の桜井投手が思った以上に良かった。低めにきっちりコントロールされていて、なかなか点を取れなかった」と脱帽した。