
<全日本大学野球選手権:佛教大8-5東農大北海道オホーツク>◇9日◇1回戦◇神宮
佛教大の190センチ右腕、赤木晴哉投手(4年=天理)が5回2安打1失点の好投でチームを2大会連続初戦突破に導いた。
2回に初安打を許してから2死満塁とピンチを作り、押し出し死球で1点を返された。それでも後続を断って、追加点を与えなかった。「内容は良くなかったけど、試合を作る部分では何とかできた」と先発としての役割を果たした。2回には自己最速を2キロ更新する153キロをマーク。「力を入れて出た数字。うれしかった」と笑顔で振り返った。
全国舞台は3年時の全日本大学選手権と明治神宮大会に続いて3度目。冬場には瞬発系のトレーニングでは直球の力強さを磨いた。この日は最速更新という数字となって表れた。「一回り成長できて帰ってこれた」と納得の表情を浮かべた。
試合後に今後の進路については「プロ1本です」と明かした長身右腕。大学日本代表選考合宿には選ばれていないが、今大会から追加招集もある。さらに、スカウトにも名前を売る絶好の機会となる。「この冬は真っすぐを意識してやってきた。全国大会でも真っすぐの強さを意識しながら、変化球をゾーンに投げきる。ゲームメーク能力の高いピッチャーだとアピールできたら」。勝利に導くピッチングでインパクトを残す。