
<日本生命セ・パ交流戦:ヤクルト3-2ソフトバンク>◇6日◇神宮
ヤクルトは今季3度目のサヨナラ勝ちで、4月9日以来の2連勝とした。
2点を追う9回無死一塁からオスナが起死回生の3号2ラン。10回1死は武岡が1号サヨナラ弾を放った。
ただ8回までは敗色ムードだった。ソフトバンク先発モイネロの前にバットが空を切り、日本記録にあと1個に迫る18三振を喫した。ヤクルトの監督や選手たちの視点から、モイネロの衝撃の投球はどう映ったのか-。
高津監督「今年の全試合の映像を見ましたけど…。あれだけの真っすぐと変化球。空振り三振ばかりで、見逃し三振は最後の赤羽だけかな。バットにも当てられない変化球、真っすぐを持っている強みはすごいなと思いました。すごいな、ばかりで申し訳ないですけど。明日は投げてこないのでいいです(笑い)」
武岡「ストレートが…なんて言ったらいいのですかね。力感がなく、すごい速い球が来る。なんて言うんですかね。見た感じとは別に、以上というか、振りにくい。いい経験になりました」
中村悠「元から良い投手なのは間違いなく、分かっていた。そんな中でも、何とかチームとして攻略したかったが、できなかった。でも、こうやって味方が点取ってくれて、逆転してくれて、何とか粘っていればいい結果がある」
▼ヤクルトが9回までに18三振。1試合(9回)のチーム最多三振は22年4月10日ロッテ戦のオリックスなど過去4例ある19個だが、ヤクルトは05年8月16日広島戦の17個を更新するチーム新記録となった。1試合18三振以上はプロ野球8度目だが、喫したチームの勝敗は5勝3敗と意外に勝利が多い。
▼ヤクルトは9回まで18三振で、ソフトバンクも11三振。9回までの両軍合わせて29三振は、95年4月21日ロッテ(19)-オリックス(10)戦、02年9月25日横浜(15)-広島(14)戦、06年6月18日中日(19)-ソフトバンク(10)戦に次ぎ史上4度目の最多タイ。