
<日本生命セ・パ交流戦:西武1-4ヤクルト>◇5日◇ベルーナドーム
ヤクルトがやっと「2点の呪縛」を解き放ち、連敗を7でストップした。
2-0の4回2死、沢井廉外野手(25)が西武菅井の直球を大きなフォロースルーで捉えた。打球は燕党が待つ右翼席に届いた。チームにとって、実に15試合ぶりの3点目。一振りで決めた沢井は「力まず打つことができました。追加点を取れてよかったです」。ベンチで破顔した高津監督にハイタッチで出迎えられた。
5月18日DeNA戦から4日西武戦までプロ野球ワースト記録を更新する14試合連続となる2得点以下が続いていた。その14試合で14通りの打順を組み、得点圏打率1割5分7厘と決定打に欠いていた。
3点目の壁を打破する先陣を切ったのは2年目の若武者だった。3回先頭、伊藤琉偉内野手(22)がプロ初本塁打となる1号先制ソロを決めた。さらに3回は2死一塁からドミンゴ・サンタナ外野手(32)が左翼フェンス直撃の適時二塁打で続いた。苦しむ中、長打で不名誉な記録に終止符を打った。2点差とされた直後の5回は1死二塁からホセ・オスナ内野手(32)が右前適時打を放った。
投げては先発の新外国人ペドロ・アビラ投手(28)が7回2安打1失点の好投で来日初勝利をマークした。救援陣がリードを守り切って、借金を18に減らした。